知らなかった!機械と材料の世界
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スポットヒーターの用途と選び方

スポットヒーターは、局所を加熱するために使われるヒーターで、熱収縮チューブの過熱、表面実装部品の半田付け、ホットボンドの溶融など主に加工分野に使われることの多いツールです。

熱収縮チューブは過熱することで径が縮んで線材を緊密に包み込む部材で、通電線の接続部位の保護・絶縁に使われています。

表面実装部品は、スマートホンなど超小型家電の内部回路に使われる部品で、小型化のため、リード線を排し直接基盤に半田付けする部品で、はんだごてを使わず、基板表面に直に置いた部品を半田で固着する際に、半田を溶融させる目的でスポットヒーターを使います。

ホットボンドは熱によって溶ける接着剤で、固着する部位に加熱して溶けた状態で付着です。

逆に熱を加えると固化する樹脂もあるので、固化させるため使われる場合もあるのです。

用途によって加熱範囲や加熱温度が異なり、商品名などでヒートガンやホットガンなど異なる呼び方をされることもあります。

熱風を噴出する形式やヒーターを直接接触させる形式、赤外線を輻射するものなど加熱方法も異なる製品があります、サイズの大きなものでは、屋外スポーツの待機時などに使われる人の体の一部を温めるような暖房目的の製品もスポットヒーターと呼ばれる場合もあります。

この場合、東京ビッグサイトなど広大な空間を持つ屋内で使用される場合もある。

建築の際に打設したコンクリートを乾燥させる場合などに使われる工業用品です。