
太陽熱給湯システムを導入して省エネルギーを図ることもできます。
小学生でも分かることですが、太陽の光を受けると暖かくなるわけで、この熱をうまく利用できないかと考えるのは自然なことです。
ただ、物理学的には熱は確かにエネルギーの一種ではありますが、人間にとって利用しやすい形とは言い難いのが実情です。
人間にとって利用しやすいとは例えば電気のように、モーターを回して動力とすることもできるし、電熱線を利用することで熱に変換することもでき、また送電網によって遠くまで運ぶことも容易といったものですが、熱は残念ながらこのような汎用性に乏しいということになります。
そこで有効に利用するには頭を働かせる必要があるわけですが、一つの単純な解決策が水を温めてお湯にすることです。
一般の家庭において、たとえ暑い夏場であっても、お湯を全く使わないということは稀でしょう。
夏でも入浴や炊事にかなりのお湯を使う生活をしているはずであり、従前であればそれはガスや電気の力で湯沸かしをしているに違いありません。
そこで、太陽の熱を利用してお湯を作ることにすれば、その分だけ確実にガスや電気を節約することにつながります。
汎用性のないエネルギーかもしれませんが、人間の生活で湯を使っているということをうまく捉えた有効活用法だということができるわけです。
太陽熱発電を導入する家庭が増加すれば、省エネルギーに確実に役立つことは間違いありません。